○曾爾村老朽危険空家等除却費用補助金交付要綱
令和7年3月31日
要綱第6号
(趣旨)
第1条 この要綱は、老朽危険空家等の除却を促進し、村民の安全・安心と居住環境の向上を図るため、老朽空家等の除却工事に要する費用の一部を予算の範囲内において曾爾村老朽危険空家等除却費用補助金を交付することに関し、曾爾村補助金交付規則(平成12年6月村規則第1号。以下「補助金交付規則」という。)に定めるもののほか、必要な事項を定めるものとする。
(1) 空家法 空家等対策の推進に関する特別措置法(平成26年法律第127号。以下「法」という。)第2条第1項に規定する空家等をいう。
(2) 特定空家等 法第2条第1項に規定する空家等をいう。
(3) 不良空家等 住宅地区改良法(昭和35年法律第84号)第2条第4項に規定する不良住宅である空家等をいう。
(4) 老朽危険空家等 特定空家等及び不良空家等をいう。
(補助対象事業)
第3条 補助金の交付の対象となる事業(以下「補助対象事業」という。)は、次のいずれにも該当する事業とする。
(1) 村内に位置し、曾爾村空家等対策協議会により特定空家等と判断された建築物又は住宅地区改良法施行規則(昭和35年建設省令第10号)第1条に規定された測定方法により不良空家等と判断された建築物(以下「対象物件」という。)を除却する事業
(2) 建設業法(昭和24年法律第100号)に基づく許可又は建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律(平成12年法律第104号)に基づく奈良県知事による登録を受けた事業者(以下「解体事業者等」という。)により行われる事業
(補助対象者)
第4条 補助金の交付を受けることができる者(以下「補助対象者」という。)は、対象物件の所有者又は管理者(法人である場合を除く。)であって、次のいずれの要件も満たすものとする。
(1) 対象物件を除却することに正当な権限を持つ者であること。
(2) 対象物件が法第14条第3項の措置を命じられていないこと。
(3) 補助対象事業について、当該補助金及び他の補助金等の交付を受けていないこと。
(4) 公共事業等の補償の対象となっていないこと。
(5) 村税等の滞納がないこと。
(補助対象経費及び補助金額)
第5条 補助対象経費及び補助金額は補助対象者が対象物件の解体、撤去、運搬及び処分に係る工事(以下「解体工事」という。)とし、補助金の額は、その内容及び金額が適正と認められる解体工事に要する費用の2分の1以内とし、100万円を上限とする。ただし、千円未満の端数が生じた場合は、これを切り捨てるものとする。
(事前調査)
第6条 当該補助金の交付を受けようとする者は、除却しようとする空家等が不良空家等であるか否かを判断するために村が行う調査を受けなければならない。
(1) 付近見取り図
(2) 配置図
(3) 現況写真
(4) その他村長が必要と認める書類
(1) 補助対象事業に係る工事の見積書の写し(第3条第2項の解体事業者等による見積書で、除却費用等の積算根拠や積算内訳が明らかになるもの)
(2) 付近見取り図
(3) 配置図
(4) 現況写真
(5) 土地及び建物の登記事項全部証明書(未登記の場合にあっては、現年度の固定資産税納税通知書の写し又は現年度の評価証明書)
(6) 老朽危険空家等除却費用補助金交付申請に関する同意書(様式第4号)
(7) 対象物件を除却することに正当な権限を持つ者であることを証する書類
(8) 対象物件の所有者と土地の所有者が異なる場合は、土地の所有者の同意書(様式第5号)
(9) その他村長が必要とする書類
(補助金の交付決定)
第8条 村長は、前条の規定による申請を受けたときは、速やかに内容を審査し、適当と認めるときは補助金交付決定通知書により、申請者に通知するものとする。
2 村長は、前項の申請書を受理し、その内容を承認したときは、その結果を申請者に通知するものとする。
(補助金の実績報告)
第10条 補助金の交付決定を受けた者は、補助対象事業が完了したときは、実績報告書(様式第7号)に、次に掲げる書類を添えて村長に提出しなければならない。
(1) 補助対象事業に係る工事の請負契約書の写し
(2) 補助対象事業に係る工事費の請求書及び領収書の写し
(3) 補助対象事業の完了後の状態が確認できる写真
(4) 補助対象事業に伴い生じた廃棄物に関する処分証明書の写し
(5) その他村長が必要とする書類
2 前項に規定する実績報告書の提出は、補助金の交付決定日の属する年度の2月末日までに行うものとする。
(補助金の額の確定)
第11条 村長は、前条第1項の規定による実績報告書の提出を受けたときは、その内容を審査し、交付決定の内容及びこれに付した条件に適合すると認められるときは、補助金額確定通知書により補助対象者に通知するものとする。
(補助金の交付)
第13条 村長は、前条に規定する補助金請求書を受理したときは、速やかに補助金を交付するものとする。
(決定の取消し)
第14条 村長は、補助対象者が次の各号のいずれかに該当すると認めたときは、補助金の交付決定を取り消すことができる。
(1) 偽りその他不正な手段により補助金の交付を受けたとき。
(2) 補助金を他の用途に使用したとき。
(3) 前2号に掲げるもののほか、この要綱に違反したとき。
(補助金の返還)
第15条 村長は、前条の規定により補助金の交付決定を取り消した場合において、既に補助金が交付されているときは、その返還を命ずることができる。
(解体事業後の土地の適正管理)
第16条 老朽危険空家等の解体事業後の土地について、雑草の繁茂や廃棄物の投棄が生じないようにするなど衛生上及び防犯上の十分な配慮のもと、適正な管理をしなければならない。
(その他)
第17条 この要綱に定めるもののほか、必要な事項は村長が別に定める。
附則
この要綱は、令和7年4月1日から施行する。