入院・出産・歯の治療等本人又は本人と生計を一にしている親族の医療費を支払った場合に受けられる控除です。

医療費控除額 (最高200万円)

＝

前年中に支払った医療費の総額

－

保険金等で補てんされる金額

－

10万円又は「総所得金額等の5%」のいずれか少ない金額

 ※ 医療費控除額は実際に支払ったものに限って控除の対象になります。未払いになっている医療費は実際に支払った年の医療費控除の対象になります。

保険金で補てんされる金額とは

ア.損害保険や生命保険から給付される傷害費用保険・医療保険・入院給付金等
イ.健康保険から戻る高額療養費や出産したときに支給される出産育児一時金等
ウ.介護保険から給付される高額介護サービス費

セルフメディケーション税制による医療費控除の特例とは
(租税特別措置法第４１条の１７の２)

税制改正により、平成29年分の申告から適用される控除です。
健康の保持増進及び疾病の予防として一定の取組を行い、本人または生計を一にしている親族のためにその年中に支払った『スイッチOTC医薬品』の購入金額が、12,000円を超えた場合に受けられる控除です。

『スイッチOTC医薬品』とは、医師が処方する医療用医薬品からドラックストアなどで購入できる医薬品に転用されたもの。対象商品は厚生労働省のホームページで確認できるほか、パッケージや領収書に記載されています。

※この特例の控除を受ける場合、通常の医療費控除は受けられません。

セルフメディケーション税制による医療費控除額 (最高8万8千円)

＝

前年中に支払った『スイッチOTC医薬品』の購入費総額

－

保険金等で補てんされる金額

－

1万2千円

◎対象者
　適用を受けようとする1年間に以下の取組を行った方
・予防接種　　・市区町村のがん検診　　　・職場で受けた定期健康診断
・人間ドックやがん検診をはじめとする各種検診　　　　　　　　　　　　　など

◎必要な書類
　 ①セルフメディケーション税制による医療費控除の明細書
　　支払先、医薬品名、金額等を記入します。
　 ②一定の取組を行ったことがわかる書類
　　氏名、取り組みを行った年、事業を行った保険者、検診を受けた市区町村や医療機関のめい名称が記載されているもの

(例)領収書、結果通知表

♦医療費控除は領収書の提出が不要になりました

　平成29年分の申告から、「医療費控除の明細書（またはセルフメディケーション税制による医療費控除の明細書）」を提出することで、領収書の提出が不要になりました。
　※ただし明細書記入の確認のため領収書の提出または提示を求められる場合があるため、

自宅で５年間保存してください。

※平成29年分から平成31年分の申告については、従来通り医療費の領収書を添付することができます。

※平成28年分以前の申告については、医療費の領収書の提出または提示が必要です。